気軽に挑戦できる論理的思考クイズ
「論理的思考」と聞くと、ちょっと難しそうな印象を持つかもしれません。しかし、論理的に考える力は日常生活や仕事においても役立つスキルです。今回は、5~10分程度で気軽に挑戦できる「論理的思考クイズ」を5問用意しました。パズル感覚で気軽に楽しんでみてください。
第1問:帽子の色当て

図のように4人の囚人が並んでいます。自分が被っている帽子の色を当てられるのは誰でしょう?
もちろん自分の帽子を外して直接確認するのはNGです。会話などのコミュニケーションも一切禁止です。
全員が知っている情報は、
①4人はそれぞれ帽子を被っていること。
②帽子の数と種類は「赤い帽子2つ、白い帽子2つ」。ということのみです。
向いている方向にいる他人の帽子は見えます。
壁の向こうはお互いに見えません。
また、4人はそれぞれ賢く、論理的に物事を考えることができるとします。
さて、しばらく時間が経過した後、1人の囚人が自分の帽子の色を言い当てました。
Q. それは誰でしょう?また、なぜ分かったのでしょう?
③の囚人が自分の帽子の色を言い当てた。
③の囚人はこう考えた。
「もし自分の色と、②の色が同じ赤なら、赤い帽子を2つ使い切ったことになるため、④は白い帽子を被っていると判断し回答するはず。それができないということは、自分の帽子と②の帽子が違う色ということ。つまり②は赤なので、自分は白だ!」
第2問:3桁の暗号ダイヤル
オフィスのキャビネットには3桁の番号で開くダイヤル錠があります。コードは0〜9の数字で構成され、同じ数字は使われていません。張り紙には次のヒントが書かれています。
- 682 …… 1つは正しく、しかも位置も正しい
- 614 …… 1つは正しいが、位置は間違っている
- 206 …… 2つは正しいが、いずれも位置が間違っている
- 738 …… どれも正しくない
- 780 …… 1つは正しいが、位置は間違っている
Q. 正しい3桁のコードは?
042
- 「738はどれも正しくない」→ 7, 3, 8はコードに含まれない。
- 「780は1つ正しいが位置は間違い」→ 7と8は不在なので、正しいのは0だけ。ただし位置は誤り→ 0は3桁目ではない。
- 「206は2つ正しいが位置は誤り」→ 0は正しいが位置は誤りなので、0は2桁目ではない。したがって0は1桁目に確定。また2か6のどちらか一方も正しい(ただし位置は誤り)。
- 「682は1つ正しく位置も正しい」かつ 8は不在→ 6(1桁目) か 2(3桁目) のどちらかが「正しく、かつ正位置」。 しかし(3)の条件と両立させるには、正しいのは2(3桁目) と分かる(6は不採用)。
- 残る中位の数字は「614は1つ正しいが位置は誤り」から特定。6は不採用、1は不在(もし1が在籍なら他と矛盾)。よって4が正しいが位置は誤り→ 4は3桁目でも1桁目でもないため、2桁目が4に確定。
第3問:5分と3分の砂時計で7分を測る
あなたの手元に5分と3分の砂時計が1つずつあります。どちらも好きなときにひっくり返して使えます。
Q. この2つだけを使って、正確に7分を計るにはどうすればよいでしょう?
- 5分と3分を同時にスタート。
- 3分砂時計が終わったら(計3分経過)、すぐにひっくり返す。
- 5分砂時計が終わったら(計5分経過)、その瞬間に3分砂時計をもう一度ひっくり返す。(ここから2分で落ち切る)
- 3分砂時計が落ち切るまで待つ。(計7分経過)
第4問:川渡りパズル
あなたは「狼・ひつじ・キャベツ」を連れて川を渡る必要があります。小舟にはあなたと1つだけしか乗せられません。ただし、ひつじとキャベツを一緒に残すとキャベツが食べられ、狼とひつじを一緒に残すとひつじが食べられてしまいます。
Q. どうすれば全員を無事に川の向こうへ運べるでしょう?
- まずひつじを運ぶ。
- 戻ってキャベツを運び、ひつじを連れて戻る。
- ひつじを置いて狼を運び、戻る。
- ひつじを連れて運ぶ。
第5問:9枚の硬貨、重い偽物を2回で見つけよ
見た目が同じ硬貨が9枚あります。この中に1枚だけ重い偽物が混ざっています。天秤は最大2回まで使えます。
Q. 必ず偽物を特定する手順は?
- 3枚–3枚で天秤にかける(残り3枚は脇に置く)。
- 釣り合えば → 偽は脇の3枚にいる。
- どちらかが沈めば → 偽は沈んだ側の3枚にいる(「重い」ことが確定しているため)。
- 候補3枚から2枚を取り、1枚–1枚で天秤にかける。
- どちらかが沈めば → 沈んだ方が偽物。
- 釣り合えば → 比べなかった残り1枚が偽物。
まとめ
いかがでしたか? 論理的思考の練習は、単なるクイズとして楽しむだけでなく、日常での「問題解決力」を磨くことにもつながります。ぜひ友人や家族とも出し合って楽しんでみてください。