福本伸行先生の名作『賭博黙示録カイジ』に登場する「Eカード」。今回は、このEカードについて「必勝法はあるのか?」というテーマで、ルールから勝率、戦略、そして公平なギャンブルにするにはどうすべきかを解説します。
Eカードのルール
- 1対1で行う(皇帝 VS 奴隷)
- プレイヤーはそれぞれ5枚ずつカードを持った状態でスタート
- 皇帝側のカード:皇帝1枚、市民4枚
- 奴隷側のカード:奴隷1枚、市民4枚
- 手札から1枚ずつカードを選んで伏せてセットし、同時にめくる
- セットする順番は奇数ターンは皇帝側から、偶数ターンは奴隷側から
- めくったカードの力関係で勝敗が決まる
- 皇帝は市民に勝つ
- 市民は奴隷に勝つ
- 奴隷は皇帝に勝つ
- 市民同士は引き分け
- 引き分けなら使用したカードは再使用不可になり、残りの手札を使って次のターンに進む
- 先に1勝したほうが勝ち
つまりお互いにどこで相手が皇帝カード・奴隷カードを使ってくるかを予想し、
皇帝側は自分の皇帝カードを相手の市民カードにぶつける、
奴隷側は自分の奴隷カードを相手の皇帝カードにぶつける、
ように立ち回るゲームとなっています。
圧倒的に皇帝側が有利なゲームなのです。
皇帝側と奴隷側の勝率
ここで「もし両者が完全にランダムにカードを選んだら?」という前提で計算してみます。
- 皇帝側が勝つ確率:80%
- 奴隷側が勝つ確率:20%
皇帝カードと奴隷カードが同じターンに出れば奴隷が勝ちますが、それ以外は必ず皇帝が勝ちます。5回のうち同じタイミングでぶつかるのは25通りの組合せのうち5通り。つまり奴隷が勝てるのは5/25=20%。それ以外(20/25)は皇帝が勝ちです。
必勝法は?勝ちやすい戦略・作戦は?
必勝法は当然ありません。利根川のように相手の血圧や脈拍を観察したり、カイジのようにカードにマークを付けるといった技がありなら話は変わりますが、Eカードは心理戦のゲームです。
利根川曰く「心と心の本当の会話」です。相手をよく観察しましょう。また相手に自分の一挙手一投足を見破られないように挑みましょう。
いつか読心術や心理術の記事を書くかもしれません。私もそういう話は好きなので!
奴隷側の報酬を何倍にすればフェア?
主催者がいる場合
帝愛のように主催者がいる場合、勝った時の配当を5倍に設定するとフェアな勝負になります。これは作中通りですね。
- 例:1万円賭けた場合
- 皇帝側で勝てば1万円獲得
- 奴隷側で勝てば5万円獲得
2人で行う場合
奴隷の報酬を皇帝の報酬の4倍にしましょう。これでフェアなルールとなります。
- 例:皇帝の報酬を1万円とする場合
- 皇帝が勝ったら、奴隷は皇帝に1万円支払う
- 奴隷が勝ったら、皇帝は奴隷に4万円支払う
眼球か鼓膜、どっちを賭けるべき?
もし帝愛と勝負することになり、眼球か鼓膜どちらかを賭けなければいけない状況になったらどちらを賭けるべきでしょうか?
目が潰されるのも耳が潰されるのも、どちらも考えただけで痛々しいですが、鼓膜は再生できるらしいので耳を賭けましょう。(負傷度合いにもよるでしょうが)
まとめ
Eカードに必勝法はありません。皇帝側が圧倒的に有利なゲームです。
カイジが作中で見せたように、勝ち筋は「相手の心理を読む」一点にかかっています。
公平なギャンブルするためには奴隷の報酬を5倍にする必要があります。
Eカードは、数学的には皇帝が強いゲームですが、心理戦によって逆転の可能性があるギャンブルです。カイジの中でもとてもおもしろいパートなのでぜひ観てみてください!


